# 2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
## Metadata
* Author: [落合 陽一](https://www.amazon.comundefined)
* ASIN: B07WJ1Z8FY
* Reference: https://www.amazon.com/dp/B07WJ1Z8FY
* [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY)
## Highlights
世界を覆い尽くすグローバリズムと、私たちの身近な生活に根ざしたローカリズム、開発途上国と先進国を、同じ視点から考えようとしたときに発生する齟齬や矛盾の表れでもあります。 — location: [161](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY&location=161) ^ref-23338
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つまり価値があると思われているものの価値をどうやって維持するのかということを考えること、また価値がないと思われているものをどうやって価値があるものに転換していくのかということに着目すること。 — location: [197](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY&location=197) ^ref-6919
おすすめの一節
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もともとのプライベートとパブリックの区別が曖昧な風土のもとで成り立っている文化と相まって、現代の日本では公共に対して社会を守ろうという感覚が薄いような気がします。それは昨今のSNSの炎上の構図や、一度失敗した有名人を執拗に追い込むような場面からも見てとれるのではないでしょうか。 — location: [220](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY&location=220) ^ref-27078
おすすめの一節
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理路整然としたクリーンでフラットな世界観として展開されています。 それに対して「発酵」とは、ある限られた領域の中で無秩序に混ざり合う内向きの力です。発酵の原資となるのは空気中のコウジカビなどですが、デジタル発酵でそれに相当するのは、あらゆる空間に偏在する情報化されたテクノロジー資源であると私は考えています。さまざまなテクノロジーが、その土地に根付いたモノやサービスと掛け合わされることで、新たな魅力と価値が現れてくる。 — location: [261](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY&location=261) ^ref-7530
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近代的制度が未発達ということは、中央集権型のシステムがいまだ存在せず、インフラも未整備といえるでしょう。ブロックチェーンの導入などで先進国が既得権者との対立を深める中で、その社会としての未熟さが、画期的なアイディアの母体となり、たとえば都市設計に環境に優しい次世代技術を柱とする経済へ一気に発展する可能性があります。 — location: [1774](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY&location=1774) ^ref-36956
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アメリカと中国の対立に、ヨーロッパという第三極が加わったことで、世界の価値基準は多様化しています。そこではグローバルなトップ争いに参入するよりも、ローカリティを活かして思いもよらない方向への進化に勝ち筋を見出す、つまりそれまでのゲームのルールとは異なるルールを生み出すような発酵的なイノベーションこそが鍵となるように思います。 — location: [3462](kindle://book?action=open&asin=B07WJ1Z8FY&location=3462) ^ref-48108
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