# 法学とは何か ——特に入門者のために
## Metadata
* Author: [末弘 厳太郎](https://www.amazon.comundefined)
* ASIN: B009MAT0QY
* Reference: https://www.amazon.com/dp/B009MAT0QY
* [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY)
## Highlights
法学教育の主な目的は、法学的な物事の考え方、もしくは法学的に物事を処理する能力を習得せしめるにあると言った。法学教育を受けて裁判官や弁護士のような職業的法律家になった人々はもとより、普通の役人や会社員などになった人々にとっても、かかる特殊の能力を持っていることが、彼らの職業人としての特色をなしているのだと — location: [163](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY&location=163) ^ref-49962
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法学教育の見地から考えてそれよりも重要なことは、「解釈」の名の下に法令から法を導き出し、もしくは構成するために使われている「技術」を習得することである。 — location: [180](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY&location=180) ^ref-50456
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法令法規の大部分は解釈を予定して書かれており、解釈を通して初めて法が何であるかを知り得るようにできている。 — location: [187](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY&location=187) ^ref-32012
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法規としては単に抽象的な法則を作っておくに止めて、あとは解釈によってそこから複雑な法を導き出すような仕組にするのほかないのである。 — location: [206](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY&location=206) ^ref-17837
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今でも法律家のあいだには「法秩序の完全無欠性」というドグマが力を持っている — location: [219](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY&location=219) ^ref-16580
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法があるのではなくして実際の必要から法を作っているにすぎないと考えるほうが合理的である — location: [231](kindle://book?action=open&asin=B009MAT0QY&location=231) ^ref-45538
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